どうしようもない・どうでもいい屈託を経て

2年半ぶりの更新になります。
職種替えをへて5年以上。石の上にも5年とはいいますが、なんとか毎日を過ごしています。
職・界にはオサラバしたつもりではあっても、情報の流れはそのままです。PCを起動すればその種話題が次々飛び込んでくる。それがイヤというよりは、その程度で鬱を感じる自分が嫌いだったワケです。
そんなわけであえてソーシャルから遠ざかるというより忌避した生活を2年間すごしてきました。
なぜ、いまごろここに現れているか、自分でも信じがたい出来事ですが、その答えを自分でも知りたくて、ブログを綴ろうと思います。

【マジで】選挙の投票率が低下する本当の理由とは?【ヤバい】

低下する投票率

総選挙(衆議院議員選挙)が終わった。
民主党敗北・自民党大勝・第三極の台頭等、話題になったものの、投票率は今回も低下した。全般に低下が指摘されている「投票率」。この原因はなぜか。

投票率の低下は若者のせいか?

選挙制度を所管する「総務省」では

・常時啓発事業のあり方等研究会
http://www.soumu.go.jp/main_content/000141752.pdf

で、以下の見解を示す。

特に、若い有権者投票率は、いずれの選挙においても他の世代に比べて低く、しかもその差が拡大してきている。例えば衆議院議員総選挙における20歳代の投票率は全体の投票率に比べ、昭和50年代は10ポイントほど低かったが、その差は徐々に拡大し、現在は20ポイントほどの差になっている。
若い有権者投票率が低いのは、他の世代に比べて、政治的関心、投票義務感、政治的有効性感覚が低いからであると考えられ、これまでの各種意識調査がそのことを物語っている。


この「見解」について、地方事務担当者としては疑問だらけである。

若年層の「投票率低下」の影響は…

第一の疑問。ここでいう「若い有権者」とは20歳代である。「少子高齢化」が叫ばれているが、この年代層が国民全体に占める割合は1割程度にすぎない*1
この1割にすぎない20歳代の投票率が全体の投票率に比べ「20ポイントほどの差」になってしまったとしても、
0.1×0.8=0.08
つまり、「若い有権者投票率」の低下は投票率ぜんたいの0.08%しか“寄与”していないのである。

高学歴=大学進学者の増

また、

昭和50年代は10ポイントほど低かったが、その差は徐々に拡大し、現在は20ポイントほどの差になっている。

という記述も、いかにも「若者政治ばなれ」が進んだような印象を与える記述であるけれども…
これも、実際の原因はといえば「高学歴化」が進んだから。大学・大学院進学者が増えれば、「下宿」する人が増える。「下宿」にあたっては、住民票を動かさない場合が多いから、住民基本台帳では「北海道民」であるけれども、現実に東京周辺に“居住”していることになる。この場合、選挙は北海道ですることが原則である。一応、そのような人のために「不在者投票制度」があるが、手続きが周知されていなかったり、手続きに煩雑感を感じるため、一般的なものにはなっていない。結果として「棄権」ということにもなる。

「高齢化」こそが最大の要因

ならば、投票率の低下はなぜ続くのか?
答えは簡単である。「少子高齢化」の「高齢者」である。
疾病や老いにより、投票に行くことが困難な方が増えたと同時に、政策や政治を「判断」する能力が衰えたり、喪失した方も多いからである。

民主党の「事業仕分け」が「投票率低下」を後押し

加えて、民主党の“目玉商品”ともいうべき“事業仕分け”が、それを推進した観が否めない。

参院選投票所、全国で3000か所減…01年比
 http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100708-OYT1T00007.htm

国の予算削減により、投票所の数が減る。この傾向は「限界集落」「過疎地域」で特に顕著であったことは想像に難くない。

選挙制度はみなおしへ

このように高齢化と相反するような、民主党の「高齢有権者切捨て政策」が投票率の低下を招いてしまったワケだが、それでも疑問は残る。

  • 高校を卒業して、就労し所得税を納めている18歳の前途洋々たる若者

に、選挙権がない一方で、

  • 高齢・疾病で判断能力が低下して、成年後見人を立てている人

が選挙権をもつ。
これは明らかに「矛盾」ではないか。
現在の「選挙制度」は見直す時期に来ているかもしれない。

#takeotoilet の立ち小便

寒くなりました。内陸部では氷点下を記録する日もあらわれ、12月とは異例の寒さが続いています。
寒く乾燥した内陸部では、ついついコーヒーなどの温かい飲物に手を伸ばしがち、おのずとトイレに出向く機会が多くなります。
下のハナシで恐縮ですが、ご婦人方とちがって、男子の小用はオープン。偉い人もそうでない人も
“便器の前では平等”
それが案外よいコミュニケーションを生み出すのですよ。

で、さて…
どうしても、イライラが募るのが、

指定管理者制度の最前線−地方分権時代における図書館の可能性
 http://2012.libraryfair.jp/node/1254

まぁ、関係者のお祭り騒ぎのこと

TSUTAYA公共図書館の運営を!」今年最大級のトピックの当事者をお招きして
佐賀県武雄市が市図書館の運営をカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下CCC)に委託する計画は、公共図書館界にとって今年最大の話題でした。否、情報社会の進展に図書館が如何に対してゆくべきかを模索している図書館界全体にとっても大きな論題といってよい。実際に、様々な賛否の声があがっています。 本フォーラムでは、その当事者である樋渡啓祐・武雄市長またCCCよりこの計画に携わる高橋聡氏をお招きし、その構想と実際ひいては指定管理者制度のありようについてお話いただきます。

この議論。いままでの、「(指定管理者)なじまない論」にとらわれない議論を展開したこと自体は評価されてよいと思いますが、この速記録を読んだ範囲では、首を傾げざるを得ませんでした。

まず、サブタイトルにある

地方分権時代における図書館の可能性」

ここでいう“地方分権”がなにをさすかよくわからないが、地方分権一括法案以降の制度改革に限定するなら、図書館を含めた社会教育施設に関する限り、地方自治法の改正〜指定管理者制度の導入〜しかみるべきものはありません。そもそも「地方分権」とは中央=国家の権力を地方に分かつことであり、従来国の事務事業とされていたものを自治体に「委譲」することであります。
その点、図書館等社会教育施設は、図書館法で地方公共団体が「設置」「運営」が定められ、国による関与は、助言・示唆レベルにとどまりました。これは戦後、真の意味での“地方分権”として「地方自治の本旨」の実現が予定されいたからです*1。そのような法制度・政策を無視するようなカタチで「地方分権」を前面に打ち出しても、しっくりこないのは明らかです。

あとは、細かいところで…

まず、武雄市に関する限り、セキュリティ・個人情報保護の観点で様々な疑義・疑問が生じていて、

・図書館の自由と武雄市図書館と図書館戦争のようなもの #takeolibrary
 http://www32.atwiki.jp/librariesfreedom/

中には、施設や行政そのものへの信頼・信用を消失せしめるような重要な案件もあるのですが、そのような「声」とか「心情」をまったく触れず・ツッコミもなく、おおよそ市民感情と乖離した議論に終わった印象があります。

また、“指定管理者制度に詳しい”と、司会者に持ち上げられた、南学氏(神奈川大学人間科学部教授)の

武雄市の事例は非常におもしろいと思っている
•今回の武雄市新図書館構想は50年ぶりのモデル転換の可能性がある

というご発言にも、かなり無責任。
「モデル転換」についていえば、南センセーは「無料貸本屋」を批判しているが、武雄市では、なにかと問題あるTポイントを付与してまで、貸出利用「促進」を図ろうとしているのですから、まったくかみ合っていない印象があります。
一番笑えるのは、市長の

世間から「旭山動物園金沢21世紀美術館武雄市図書館」といってもらいたいと思っている

という意気込みですね。旭川市(旭山)も金沢も、各々来館(園)者のことを考え、「目線」とかニーズを一所懸命考え、特に旭山では「現場の長」がモチベーションを高め、ボトムアップと意識改革を行なった結果ですね。今回の武雄のように、完全なボトムダウンで
「他所(代官山蔦谷書店)からノウハウを導入」
するのとは「天」と「地」ほどの差があります。

このフォーラムの記録を見るかぎり、真の意味での「地方分権」が議論されたとは思えないですね。むしろ皮肉なことに、“中央から地方へ”権力を移動させることで、自治体首長の権力が増大し、「住民自治」「市民社会」そのものを脅かす可能性を示唆する内容となりました。

で、今回のMVPは、TRC=図書館流通センターの方。突然無茶ぶりに対し、

改装に関しても、自分は図書館のトイレはきたないので、全部変えたいと思っている。


まぁ、図書館施設のアメニティとかアコモデーションを語るのに「トイレ」を持ち出してくることが(偶然か意図的かはわかりませんが)スゴい。おそらく、Twitterのハッシュタグ「#takeotoilet」*2でのあてこすりをしたのではなかろうかと妄想してしまう。さすがTRC。スゴいぞTRC。

まぁ、このフォーラム。私の目から見たら、同好の士がトイレで用を足しながら、楽しく語った…「立ちショントーク」という感じでしょうかね。

*1:図書館の運営に関していえば、結果として「協会」とか「問題研究会」などが指導・イニシアブチブをとるようになり、結果的に「画一化」されてしまいましたが…

*2:詳しくは、TwitterかTogetterで

“公民館のかたつむり”は“電子公民館の夢”を考えるより表へ出ろ!

前ブログ「退職後」PCそのものに手を触れない(もちろん私用での話)日々が続いた。
まるで、退職と同時にボケはじめた初老男の観が否めないが、それには理由があって、Twitterにせよ、はてなブックマークにせよ、入ってくるのは前の仕事ばかりである。
なまじ、その方面での知見があるがために、新たなトピックを目にすれば、ついつい茶々をいれたくなるのが人情。このような自己完結的ジレンマの日々が続いて、とどのつまりは…

SNSは急には止まれない!

と、いうことである。

元職に告別をきめたならば、今度は「現職=地方自治・公民館」に完全にシフトしてしまうのが早道であり、王道であり、常道である。
が、残念なことに、この分野。悲しいくらいに「住民」がいない。
Twitterで、「#公民館」「#Kominkan」のつぶやきは少ない。実際にトゥギャると、ごらんの有様である。

・「#公民館」「#Kominkan」まとめ(非公式)
 http://togetter.com/li/421234

案外に少ないな、と早合点してはいけない。2年前はもっとヒドかった。

次に、ブログであるが

・Tophatenaer
 http://tophatenar.com/

には、「図書館」というカテゴリーがあって、他のジャンルと較べてみても確固たる地位を占めているのだが、「公民館」はカテゴリーすら存在してない。もはや比較以前の問題である。
そんな、ため息まじりに

・Tophatenaer図書館部門別ランキング
 http://tophatenar.com/tag/%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8

見ると、いまだに我が前ブログが「神8」に名を連ねている。この中で「公共系」が、我が前ブログしかないのは、少々情けない、というより誰かがサッサと追い抜いて圏外におしやってほしいところだ*1
さて、あいかわらずセンターポジションはmin2-fly氏の

・かたつむりは電子図書館の夢をみるか
 http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/?of=1

が断然トップである。
うらやんだり、ため息を
その向こうを張って、

俺様は「電子公民館の夢」をフライングゲットしようか

などと考えてみたが、「公民館」の基本的機能としてあげられる

  • つどう
  • まなぶ
  • むすぶ

などは、SNSなどで「実現」しているのだなぁ。
面白くなさ過ぎて、逆に笑えてしまう。
ここに、いまの公民館関係者のもつ共通の弱点があるからだ(続く?)

*1:もっとも、ランクを落として「こじはる」から「ともちん」にしてほしいとも思っているが

銚子電鉄と観光アテンダント

先日、「銚子」に行ってきた。
無論、鉄道です。
東京駅から、総武本線特急しおさい

途中、職業柄知りえたかつてのご同役さんの駅を通る

お元気でしょうか?
で、さて銚子到着。
階段をあがって「乗り場」に行く途中で、特急のラッピングを撮影。
東京駅では、被写体にしようとはまったくおもってもいなかったのに、終着駅では名残惜しくてシャッターを押してしまう。

銚子電鉄は長編成の特急とは対照的に、ホームのはじにたたずんでいる。

この電車。中古の中古。京王>伊予鉄銚子電鉄と、東京でお役御免となり、四国で第二のご奉公をして再び関東に戻ってきたのだからスゴいとしかいいようがない。
あいにくの雨だし、塗装は汚れているし、とにかくスゴい車両である。
この日はもう一編成(と、いうより1両!)、元地下鉄銀座線車両が走っていた。

全長わずか6.4キロを20分かけて走るのだから、表定速度は20キロ以下ということ。ふだん東北・高崎・東海道線に抜かれてばかりで「遅い電車」の京浜東北線の半分。これ以上遅い電車といえば、もはや路面電車になってしまうのだろうか?
Suicaは使えないし、切符は買わず、車内で車掌さんから買うシステムのようだ。ここは、「弧廻手形」なる一日乗車券を「記念」の意味で買っておく(経営が危ぶまれた同社だけに「祈念乗車券」のような心境だ)。
うらぶれた雰囲気で、車両もお客も元気度が少ないし、あいにくの雨でもあり、いまいちもりあがらない…
と、そこにやたらとテンションの高い(元気のいい)女性が出現し、観光パンフを配り歩いていく。
まるで老人クラブの団体旅行のバスガイドさんのような趣だ。
マイクは使わず、各車両(とはいえ2両編成)を廻って各駅の観光案内をしていく。
そんなワケで、あっというまに終点へ。

名車の誉高い京王5000系に似せて改造された「お顔」。京王アイボリーとエンジにすればいいと思ったけれど、汚れ具合も速度も大違い。イメージダウンは必定だ。
それにしても、終着駅は

小津安二郎師の映画を再現したようだ。
で、さきほどの女性であるが…
経営困難なのに人員を配置するとは銚子電鉄も安定したのかと思いきや、あとで調べてみたら「社員」ではなく

・銚子観光アテンダント
 http://www.choshikanko.com/archive/tokushu/attendant/index.html
銚子市観光アテンダントブログ
 http://www.choshikanko.com/blog_attendant/

であるそうだ。
今回ご案内いただいたのは「笹島さん」
楽しい旅をありがとうございました。
で、銚子駅に戻って

銚子大橋利根川の最終進化形をパチリ。
そのあとは、サバの押しずし

を堪能。

それにしても…
おなじ川が流れている自治体どうし交流がもっとあってもいいと思います。

“自分に甘い首長”がなにかいっている

いよいよ総選挙ですね。
衆議院選挙はいまのワケのわからない小選挙区比例代表の二本立てなんてメンドーくさいことはやめちゃって、いっそ全国区一本でもいいんじゃないかと思います。
で、その最上位の方をセンターポジション…じゃない、内閣総理大臣に。以下上位から“選抜メンバー”ということで閣僚になっていただくということはいかがでしょうか。実にわかりやすいですね。これなら、国民の政治無関心とか低落する投票率にも歯止めがかかるのではないでしょうか? 唯一心配なのは、妙なカン違いして投票用紙に「大島優子」などと書く人でしょう。

大阪市長は臨時職員に

まぁ、そんなバカはさておき、国民の既成政党への不信感から「第三極」への関心が高まっています。
妙に期待されると増長するのが成り上がり者の常〜とまではいわないけど、

・橋下氏「市長のまま参院選に出る」「首長経験ない議員が国家運営ムリ」
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121120-00000543-san-pol

後段の「首長経験ない議員が国家運営ムリ」はある程度当たっているかもしれません。市役所ひとつ満足に切り盛りできない人が国家を統治できるはずもないですね。
ただし、「市長のまま参院選に出る」とは少し欲張り過ぎでは…
二つの仕事を万難こえてこなす決意ならたいしたものですが、「市長」という既得権にしがみついたまま、選挙に出馬する(=落選してもリスクなし)という欲張ったムシのいい考えという見方もできなくもありません。
とにかく、市長と国会議員、どちらが「本業」か「副業」かは、ハッキリさせておいてもらわないと困ります。
まぁ、ハシモトさんは「市長」なぞ「副業」にしか考えていないならば、それを態度で示すべきです。
大阪って財政難だったんじゃ…ならば市長の俸給は時給制・臨時職員とおなじでOKですね。自ら「官製ワーキングプア」になるということ。
それくらいの心意気をみせれば、国政に出てもそれなりの支持を集められそうです。

足元を固める

最近、ゴム製品を買い替えた。結論として、足元を固める重要さを知った思いがする。

ミシュランのタイヤ

一つは、

ミシュラン Pilot Super Sports
 http://www.michelin.co.jp/Home/Products-Services/pattern-detail/PassengerCar/PilotSuperSport

いままで、ブリヂストン一直線(REGNO>REGNO>REGNO>PLAYZ)だった自分にとっては、はじめての“舶来品”。
履いてた。

30キロ程度走り、皮が剥けたところで、実感。PLAYZをはいていた頃はロールしていたいつものカーブも路面に貼りつくような感覚。自分の腕が上がったかのような錯覚にとらわれる。おそらく、アンチロックブレーキを解除したとしても、氷雪面でもないかぎり、このタイヤでドリフト走行はできまい。王道のグリップ走行。これぞ、まさにこれぞ“スーパースポーツ”であることを実感する。
あえて欠点をいえば、このタイヤ一個で安タイヤ4個=一台分がそろってしまうこと。いや、高かった。

AVIA

もう一つはフィットネスシューズ。
エアロの上級者クラスでプイプイいわせたいた10年前とは違うけど、やはりAVIA
田舎では入手しにくいので、シュープラネットさんから入手。迅速なサービスにまずは満足。
いまやスタジオレッスンとは無縁なので、上級者モデルはさすがに手が伸びないけど、

A1384で十分満足(とはいえ1万近いが…)。
カンチレバーの安定性とか、底返りのよさといい、やはりAVIAと実感してしまう。

たかが消耗品、たかがゴム製品

今回、かなり足元に散財してしまった。
いくら高級品とはいえ所詮消耗品、なんといっても「ゴム」だから…
でも、
「消耗品だからといってイイカゲンでいんじゃね?」
と訊かれたら、私の答えは断じて「No!」
消耗品をケチったところで心身を消耗したのでは、どうにもならない。
たかが消耗品、されど消耗品。
足元を固めるとはこのことだ。