銚子電鉄と観光アテンダント

先日、「銚子」に行ってきた。
無論、鉄道です。
東京駅から、総武本線特急しおさい

途中、職業柄知りえたかつてのご同役さんの駅を通る

お元気でしょうか?
で、さて銚子到着。
階段をあがって「乗り場」に行く途中で、特急のラッピングを撮影。
東京駅では、被写体にしようとはまったくおもってもいなかったのに、終着駅では名残惜しくてシャッターを押してしまう。

銚子電鉄は長編成の特急とは対照的に、ホームのはじにたたずんでいる。

この電車。中古の中古。京王>伊予鉄銚子電鉄と、東京でお役御免となり、四国で第二のご奉公をして再び関東に戻ってきたのだからスゴいとしかいいようがない。
あいにくの雨だし、塗装は汚れているし、とにかくスゴい車両である。
この日はもう一編成(と、いうより1両!)、元地下鉄銀座線車両が走っていた。

全長わずか6.4キロを20分かけて走るのだから、表定速度は20キロ以下ということ。ふだん東北・高崎・東海道線に抜かれてばかりで「遅い電車」の京浜東北線の半分。これ以上遅い電車といえば、もはや路面電車になってしまうのだろうか?
Suicaは使えないし、切符は買わず、車内で車掌さんから買うシステムのようだ。ここは、「弧廻手形」なる一日乗車券を「記念」の意味で買っておく(経営が危ぶまれた同社だけに「祈念乗車券」のような心境だ)。
うらぶれた雰囲気で、車両もお客も元気度が少ないし、あいにくの雨でもあり、いまいちもりあがらない…
と、そこにやたらとテンションの高い(元気のいい)女性が出現し、観光パンフを配り歩いていく。
まるで老人クラブの団体旅行のバスガイドさんのような趣だ。
マイクは使わず、各車両(とはいえ2両編成)を廻って各駅の観光案内をしていく。
そんなワケで、あっというまに終点へ。

名車の誉高い京王5000系に似せて改造された「お顔」。京王アイボリーとエンジにすればいいと思ったけれど、汚れ具合も速度も大違い。イメージダウンは必定だ。
それにしても、終着駅は

小津安二郎師の映画を再現したようだ。
で、さきほどの女性であるが…
経営困難なのに人員を配置するとは銚子電鉄も安定したのかと思いきや、あとで調べてみたら「社員」ではなく

・銚子観光アテンダント
 http://www.choshikanko.com/archive/tokushu/attendant/index.html
銚子市観光アテンダントブログ
 http://www.choshikanko.com/blog_attendant/

であるそうだ。
今回ご案内いただいたのは「笹島さん」
楽しい旅をありがとうございました。
で、銚子駅に戻って

銚子大橋利根川の最終進化形をパチリ。
そのあとは、サバの押しずし

を堪能。

それにしても…
おなじ川が流れている自治体どうし交流がもっとあってもいいと思います。